こんにちわ、狛犬と申します!
今回の記事は個人的に「揺れない・折れない・疑わない」と三拍子揃っていて、なおかつ、周りの影響を受けることがほぼないと思う、”心”が強い漫画キャラを3名紹介していこうと思います!
ジャンプ・マガジン・サンデーで連載され、完結済みの漫画の中から、1名ずつ抜粋してきました~
心(メンタル)が強いと思われるキャラはいっぱい存在していますが、今回は登場時から、というより幼少期の時点からぶれることが少なく、ずっと強かったなと思うキャラたちになります!
そして、ほとんどのキャラが困難の中で成長し培っていくものを、最初から持っていた者たちでもあります!
ちなみに僕が考える心の強さとは、仏教用語で「中道」を歩く者のことで、どちらにも傾かず、安定しており、力強く真っ直ぐで軸がある者のことです。
この状態が一番、人間が力を発揮する”型”だと思うからになります!!(個人の見解です!)
ではあいさつはこの辺で、さっそくどうぞ!!(※ネタバレ要素有)
1人目:アーサー・ボイル「炎炎ノ消防隊」マガジンより
引用元:CHARACTER|TVアニメ『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』 (fireforce-anime.jp)さんより
1人目は炎炎ノ消防隊より「アーサー・ボイル」になります!
炎炎ノ消防隊は、突如として世界各地で起こるようになった人体発火現象と、それを鎮める消防官との戦いを描いたものになります!
主人公、森羅・日下部の学友であり、ライバルのような存在であり、同じ”第8特殊消防隊”に所属する仲間でもあります!
自らを「騎士王」呼び、自身が扱う武器にエクスカリバーという名を付け、高い戦闘能力を持つ、金髪碧眼の剣士です。
この漫画を読んだことがある方ならご存じかと思いますが、アーサーは「バカと天才は紙一重」を体現したようなキャラになります!
自分の妄想・・・そのイメージが具体的であり、強ければ強いほど、自身の内にある力を引き出すことが出来ます。
(逆に騎士らしくなことをしてしまうと、テンションが下がって弱体化してしまうんですが、作中でも序盤に少しと、終盤ドラゴン戦の2回ほどしか大きな弱体化が見られなかったので3選に入れました!)
そして、アーサーの根源的な強さは後天的なものではなく、幼少の頃から備わっていたものになります!
アーサーは幼い頃、書置きだけを残し消えた両親の言葉「今日からお前が王だ!!!」という言葉を信じ、その日から騎士王になったという(思い込み)過去を持っています。
はたから見れば両親に捨てられただけなんですが、アーサーの”心”はこの時点からすでに出来上がっていました。
自身は騎士王なんだということ一切疑わず、その信念は折れることがなく、登場時からぶれることが少なかったキャラです!
これは原作第31巻での宿敵、ドラゴンとの戦いの中で明かされるんですが、アーサーはただ”楽しんでいる”だけなんだということです。
ありもしない絵空事を妄想し、両親に捨てられた過去も、人体発火による恐怖も、下を向くことを知らない妄想で生きることを楽しんでいるだけだと。
そして彼は”死”すら楽しんでいます!
自身が死ぬこの宇宙を、騎士王が眠る楽園”アヴァロン”に見立てて・・・!
中道とは「どちらにも偏らない、中正な道を貫くこと」
”生”と”死”のどちらにもその天秤を傾けることなく、自身の妄想、王の中の王、絶対不動の「騎士王」への道のりを・・・その”騎士道”を楽しむ!!
ちなみにこの状態のことを、作中では”妄想が捗る”と言います!
これらが、アーサーを選んだ理由になります!
僕はこういうキャラたちが一番大好きでして、もちろん努力とか悟りが覚めて、コレに気付いて強くなったキャラたちも好きなんですがww
何よりも凄いと思うのが、最初からそれを持ってるっていうことなんですよね~
人間の根源的な強さの”型”で、”間”の強さなんですよ!
以上、アーサー・ボイルについてでした~!!
この”間”の説明は別の記事でも書いてるんで、良ければどうぞ↓
2人目:墨村 守美子「結界師」サンデーより
出典:「結界師」 第35巻より
2人目は結界師より「墨村 守美子」になります!
結界師とは”烏森”という夜の学園を舞台に、結界術を駆使して戦う主人公と、妖の戦いを描いた物語になります!
そして今回紹介しますのは、本作の主人公、墨村良守の母、守美子です!
彼女の力は絶大で、結界師の開祖、間時守と互角かそれ以上の術者になります!
良守が幼い頃から家を留守にすることが多く、正当継承者の仕事をほっぽり捨てて、各地を渡り歩いています。
そんな彼女なんですが、各地を旅する理由は”烏森封印”に関わる調査および下準備のためです!
その過程で弱体化した間時守に出会うのですが、彼から自身が待ち望んだ術者と太鼓判を押されるほどです。
そして、その”心”の強さについてなんですが、彼女曰く、どんな力もどんな人も、”私の世界”を壊せたことがないと・・・
何かが起きた時、何かを判断する時に普通の人なら思考錯誤し、心に迷いが生まれるものなんですが、彼女はその心の天秤が揺らいだことが一度もないと言うんですよね!
この結界術の神髄と言いますか、”無想”という技術があるんですが、心を無にし、もっとも安定した強い力を発揮できる状態があります!
意識が宙に浮いて、時間を止めるような感覚で、物事の内容、その時の状況でどう動くのかが見える状態のことらしいです。
スポーツをある程度やったことがある方なら、たぶん一度は体験されてると思うんですが、こう考えてこう動いてとか、いちいち考えないというか、体が勝手に動いてしまう集中状態のことで、これを”ゾーン”に入ると言います!
集中により、研ぎ澄まされた感覚だけで動いてる状態ですね。
一番似てるのはこの例えだと思うんですがww
その状態に入ることを結界師では”無想”と言い、先ほど紹介した炎炎ノ消防隊のアーサーの中では、”妄想が捗る”っていうことになります!
そして、良守は修行をして後天的に身に着けたものであるのに対し、守美子は元から持っていたタイプだということです!
これが選んだ理由ですね!
これも言っちゃえば”中道”にあたると思います!
以上!結界師より、墨村 守美子でした~!!
3人目:継国 縁壱「鬼滅の刃」ジャンプより
出典:「鬼滅の刃」 第20巻より
3人目は鬼滅の刃より「継国縁壱」です!
この人はあんまり説明要らないというか、恐らくほとんど方が納得出来てしまえるキャラになるんじゃないかなぁ~と思います!
一応説明!
鬼滅の刃とは、人を襲う鬼と鬼殺隊との戦いを描いた物語になります!
鬼の能力は人間をはるかに凌駕するため、その鬼と戦う剣士たちは”呼吸”と言われるものを駆使して戦っていました。
”呼吸”とは酸素を大量に体内に入れ、心臓から体全体に一気に巡らすことで、爆発的な力を生み出す技術みたいな感じです!
そして、各々が自身の剣技の流派により、その呼吸やり方が変わってきます!
色々な呼吸がありますが、元をたどれば”始まりの呼吸”と言われる、ひとつの”型”から生まれたものになります。
その呼吸”日の呼吸”の使い手、”始まりの剣士”と言われた人物が、継国縁壱となります!
彼は幼少期から”透き通る世界”や呼吸を使いこなすことが出来ました。
この”透き通る世界”というのが、先ほど結界師で説明しました”無想”で、意識が宙に浮いて時間が止まり、どう動くのかが見える”心”の状態ということになります!
縁壱にはそれが見えたから、呼吸を生み出すことが出来たんだと思うんですよね!
肉体をどう動かすのかが見えていたから、ということです!
そして、この”透き通る世界”っていうのが、縁壱の”心”そのものになると思います。
「道を究めた者が辿り着く場所はいつも同じ・・・」
縁壱はこう言ってるんですが、僕には「道を歩いてきた者たちが帰ってくる場所はいつも同じだ」に聞こえるんですよね~
これは僕らリアルの人間からしたら、何か突き詰めるとき、壁にぶち当たって折れそうになったときに支えてくれるのは、それを始めるまえに”心”に立てた誓いであって、結局は”原点”が一番大事やなってなるからなんですね!
仕事でも、スポーツでも、勉強でも、壁にぶち当たろうが結果を出していく人間ってのはそこに帰ってきてて、”それ”を見失わないからだと思うんですよね。
そして、縁壱の”日の呼吸”ってのはまさにその歩み、道を巡って還ってくるっていう”型”だと思います!
循環の型、もっとも安定した、強い力を発揮する型。折れることがなく、揺らぐこともない型。
疑う余地もないこの世の真理、循環している世界であり、だからこそ、透き通ってる世界ということだと思います!
循環している、流れている水は透き通っていますよね!
逆に流れない水はどうなりますか?
濁っていくでしょ!
そういうことです!
これらを始めから知っていた、見えていたのが縁壱です!!
炭次郎が”水の呼吸”から始まったのは、こういう部分も絡んでると思うんですよね~
脱線しましたが、軽くまとめますと!
縁壱の心の強さとは、”透き通る世界”を見失わないということで、そこから始まって帰ってくるまでの道のりを踏み外さないということだと思うんです!
人間とは理想に向かって、現実を歩いていく生き物なんですが、道半ばで絶対に苦悩します。
そうなったときに見失ってはいけないのが、心に立てた誓いであり、原点であって、目指すべき理想なんですよね!
辿り着く場所も、帰って来る場所も、結局は同じなんです!!
これらが、縁壱を選んだ理由になります!(こういう説明は難しいんですが、伝わって~ww)
以上!
鬼滅の刃より、継国 縁壱でした~!
縁壱が扱う”透き通る世界”と”日の呼吸”について、実在するものから考察した記事があるので、よろしければそちらもどうぞ!↓
共通点「凪ぎの世界」と”人”の強さ
”妄想が捗る”・”無想”・”透き通る世界”
3人が目にしている”世界”とは、それぞれ違うように思いますが、基本構造はまったく同じです。
それは”凪の世界”だということです!
仏教的に言えば、”悟りの世界”にあたると思います!!
凪とは・・・風がやみ、波もなくなり、海面が静まることを指します。
よく言われる「凪のような」とは、穏やかな状態や、心が平穏である様子、世の中が安定している様子を表すときに使われることもある言葉です。
その世界が何よりも安定していることを知っている、気付いている、悟っているのがこの3人なんです!
自分が想う世界が楽しければ、それだけ穏やかな気持ちになり、
安定した世界を見ていれば、揺らぐことはなく、
心が平穏であれば、見える世界は透き通るように澄んでいます。
アーサーも、守美子も、縁壱も、その世界、”凪”の中の住人なんです!
そして、こういうキャラたちの瞳の描かれ方はだいたい一緒!!っていつも思います!
瞳の奥から静けさを感じるというか、でも力強い瞳に見えるというか、何の影響も受けない瞳に感じちゃうんですよね~
これらが、3人の共通点になります!
こういうキャラたち見てるとホントに学びになるんですよね~
リアルで壁とか災難にあっても、こういう目線で見れれば、強く乗り越えていけると思いますしね!
で!
他の記事でも似たようなこと書いてるんですが、人間の強さって迷いの中にあるんですよ。
天使と悪魔、弱い己と強い己、楽な道と逃げられない道などなど、どっちに傾きすぎても”人”じゃなくなるんですよ!
天使と悪魔がおるから、やったらアカンことが分かると思いますし、弱い自分を認められるようになるから、強くなれるわけやし、楽なほうにばっかり逃げるから、いざというとき対応できなくて痛い目にあうわけですよね?
これが”人間”なんですよ。
その中で成長するのが人間なんです!
そのために”中道”を歩くのが大事だということです!
唯一の弱点「隔たる世界」
一見すると隙が一切ないキャラたちなんですが、そんな3人にも「弱点」が存在しています!
まあ弱点というか、彼らがホントに少数派なだけで、周りから理解されない、という感じなんですが・・・
”変人”・”化け物”・”特別”
彼らの領域まで行くのに、大抵の人が苦難困難の果てに辿り着くんですが、始めからそこにいる人たちのことは理解できないんですね!
逆に彼らから見たら僕たちのことは「ひな鳥がまだ飛び方を知らないだけ」みたいに見えてるんですよね!
そもそも翼があることにすら気付けてないよ~
でもいつかは飛んでいけるから大丈夫、みたいな感じなんです!
そして、大多数がひな鳥側になるので、彼らのことを一言で片づけてしまいがちなんですが、その「隔たり」が弱点になってしまうんですね!
嫉妬や恐怖、変り者扱いという攻撃を受けやすく、孤立してしまい、はみ出しやすく、そのことに苦悩してしまうということです!
以上が唯一の弱点というか、なんというかww
みたいな感じです!!
まとめ
まとめますと!
”妄想が捗る”・”無想”・”透き通る世界”とは、最終的に辿り着く場所でもあり、始まりの場所でもあって、そこまでの道のりが「中道」ということになります!
以上!いかがでしょうか⁉
今回は登場時から”心”が強かったと思うキャラを選んで紹介させて頂きましたがww
心の強さなんて人の数だけ違うと思いますが、基本的に同じなんだよ~というのが何となく分かってもらえてたら幸いです!!
気になる方はぜひ、お手に取って読んでみてください!見えてくるものがあると思います!
こういう精神世界的なものは、文章化して説明するのが難しく、途中変になってるかもしれませんが、そこはご勘弁を!
ではでは今回この辺で、またねー!!
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