「立ち止まるな・・・歩き続けろ!」
どうも、こんにちわ~!狛犬と申します!
今回は漫画『D.Gray-man』から、おそらく一番有名で、物語の根幹にも深く関わってて、作者さんの想いが一番詰まっているであろう言葉について、お話させて頂こうと思います!
とても大事な言葉になってるんで、一番始めに書かせて頂きましたがw
「立ち止まるな・・・歩き続けろ」
このセリフは主人公、アレン・ウォーカーが自身の養父から授かった言葉になります!
アレンの生きる道標でもあり、人生で辛いとき、絶望しそうなときに、全ての人に思い出してほしい言葉にもなってます!
この言葉の意味を僕なりの解釈も交えながら、お伝えできたらなぁ~と思います。
では挨拶はこの辺で、さっそくどうぞ!!
※多少のネタバレ要素もあるのでご注意ください。
この記事はプロモーションを含みます
引用元:ジャンプSQ.│『D.Gray-man』星野 桂 (shueisha.co.jp)さんより
♰ あらすじ
一応、ざっくりとあらすじだけ説明!
仮想19世紀末、世界各地で「奇怪」が起こっていました。
その正体は〈AKUMA〉と呼ばれる存在が引き起こした事象のことでした。
この世界で〈AKUMA〉を作れるのは〈千年伯爵〉と呼ばれる存在ただ一人。
〈製造者〉とも呼ばれる彼の目的は、人類を終焉へと導くこと…
そんな彼とは反対に、この世界で唯一〈AKUMA〉を破壊できる存在〈エクソシスト〉。
神に魅入られし者たちと言われ、それぞれが神の結晶と言われる、〈イノセンス〉というものを扱えました。
この物語は、世界を終焉へ導こうとする〈千年伯爵〉と、それに抗い、神に選ばれた〈エクソシスト〉たちの戦いを描いたものになります!
♰ 〈AKUMA〉と〈救済者〉
本題に入るまえに、少しだけ物語に触れさせてください!
この世界ではAKUMAを製造している存在、千年伯爵というのが出てくるんですが、その製造方法というのが特殊でちょっと説明しますね。
AKUMAは千年伯爵が作った魔道式ボディという〈機械〉と〈魂〉と〈悲劇〉を材料に作られます。
亡くなってしまった人の魂を呼び戻し、機械に入れて初めて、AKUMAは完成します。
ですが、魂を呼び戻せるのはその魂とより縁が深い者で、なおかつ、その死を受け入れられない人の声でしか呼び戻せないんですね。
ですので千年伯爵が用意するのは、〈機械〉と〈悲劇〉というシナリオの2つだけになります!
この世界には大量のAKUMAが存在しているわけですが、その数だけ悲劇が繰り返されてきたということです。
そして、AKUMAにされてしまった魂は永遠に苦しみ続けることとなり、千年伯爵の手足となることを余儀なくされるんですね。
自身の魂をAKUMAにした者・・・
生前は愛していた存在を殺し、その皮をかぶり、また別の悲劇を繰り返す。
こうしてAKUMAは増えていきます。
主人公アレンの左目は特殊で、その魂を視ることが出来るんですが、その魂の苦しみ方は尋常なものではないんですね。
だから、壊して魂を開放してあげる〈破壊者〉のことを〈救済者〉と呼びます。
アレン
「哀れなアクマに魂の救済を」
原作 第1巻 56~57pより
アレン
「それでも僕は誰かを救える破壊者になりたいです」
原作 第2巻 179pより
なぜこの説明を先にしたかというと、アレン自身も養父をAKUMAにしてしまい、その時にもらった呪いで魂が視えるようになった過去を持っているからになります。
生きる指針と、呪いの両方を養父から貰ったからこそ「立ち止まるな・・・歩き続けろ」に繋がってくるからなんですね!
ではでは本題に入っていこうと思います!
♰ 「立ち止まるな…歩き続けろ!」
引用元:Story | TVアニメ「D.Gray-man HALLOW」公式サイト (dgrayman-anime.com)さんより
「強く生きてほしい…」
「強く生きてくれると信じさせてほしい」
アクマにされた人たちの願い・・・
「死を悲しんでくれるのは嬉しい、でも、そこで止まってしまわないでほしい」
「悲劇に縛られないでほしい、囚われないでほしい、留まらないでほしい、腐ってしまわないでほしい」
「立ち止まって、うずくまってしまわないでほしい」
「その足でまた立ち上がって、歩き出してほしい」
「疲れたなら休んだっていい…」
「だけど、立ち止まらないで歩き続けてほしい」
この言葉の真意は「止まってしまわないということの大切さ」を説いてるんですよね!
(実はこれ、世界の構造ともすごく酷似しているんですよね!)
逆に!
千年伯爵がやっていることっていうのは「せき止めてしまう」ということなんですね!
腐らせ方を熟知しているんです!
アクマというのは「そこに無理やり留めて、捉えて、極限まで腐らせた、あってはならない哀しい兵器」なんです。
そのアクマを生んでしまわないようにするには、辛くても苦しくても悲しくても、立ち止まってはいけないんです!
考え続けないといけないし、歩き続けないといけないんですね!
心が停滞して、思考も停滞して、歩みも停滞してしまうとアクマが生まれてしまうから!
アクマは人の心の隙をついてきます!
いつだって「自分の弱さという陰に潜んでいる」からです!
だからこそ!
「そうなりそうなとき、苦しくて辛い、くじけそうってなったときに思い出してほしい言葉」なんです!
アレン
「誓うよ…何があっても立ち止まらない 命が尽きるまで歩き続けていく」
原作 第1巻 191pより
これは大ヒットした漫画、「鬼滅の刃」にも表現は違いますが出てきます!
自分の弱さや理不尽にどれだけ打ちのめされようと、心を燃やして前を向け…
歩き出せ、強くなれと、君たちを信じるという言葉です!
足を止めて蹲っても、時間の流れは止まってはくれないと!
この表現は違うんですが、本質は同じ言葉が出てくる漫画は、基本的にヒット作品になってることが多いように感じますね!
(※個人の見解ですww)
記事を書きながら思ったんですが、鬼滅の鬼にされた人とアクマの作り方がなんとなく似ているように思っちゃいました!
少し脱線しましたがww
次はなぜ、この言葉がそこまで大事なのか?
それは世界の本質を現した言葉だからなんだよ~というのをお話をさせて頂きたいと思います!
この”誓い”がぶれないというか、”心”が強いと思うキャラたちを紹介した記事もありますので、よければどうぞ↓
♰ 〈流れ〉と〈循環〉と〈人間道=ウォーカー〉
いきなりですが、全ての事象は〈流れ〉と〈循環〉で出来ています!
世界の法則と言ってもいいと思うんですが、この世の生きとし生けるものは、人間の認識で言うところの〈時間〉という流れの循環の中に存在しています。
(余談なんですが僕は時間というのは循環してるものだと思ってます!人類は、いや世界は何週もしているように感じちゃうんですよねw)
ですので、その世界の上で生きてる僕たち人間が上手くいく方法も、その構造に倣わないとまったく上手くいかないんですよね!
止まらない、停滞しないっていうのは自然界も一緒で、海水が蒸発して雲を作り、雨となって大地に降り注ぎ、川となって海へと還る。
世界は力強く流れ、循環しています。
一番分かりやすいのは水の流れだと思いますね!
水っていうのは流れないと、濁って淀んで腐っていくんですよね!
もっと身近な、生活よりに考えると、高速道路とかも分かりやすいです!
渋滞すると事故が増えるっていうのは、そこで停滞することにより注意力が落ちたり、イライラしてしまって運転にでてしまうみたいな感じです!
感情もそう!
ストレスに囚われると負のエネルギーが溜まっていきます!
当たり前ですよね!
これは水が流れてなくて、腐っていく現象とまんま一緒なんですね!
人間の体の構造も一緒です!
血液が正常に流れ、循環していないと起こることは分かりますよね?
だから物事が上手くいく方法っていうのは「流れを作り、循環させて、止めてしまわない」ということにあります!
立ち止まるな、歩き続けろっていうのはこういうことなんですね!
人の道っていうのは歩くことで流れます!
歩くことで道は出来上がっていきます!
思うようにいかないとか、絶対に無理だとか、抗うことを止めて、歩みを止めるということは人の道を踏み外してしまう要因になります!
そうなると自身の弱さという存在に、「外道」というアクマへと変えられてしまいます!
だからこそ、歩き続けるんですね!
アレンの生きる道標が、人が人の道を踏み外さない目印になってくれるはずです!
「人間道=ウォーカー=歩き続ける者!」
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まとめ|星野桂さん、愛猫への誓い…!
「立ち止まるな、歩き続けろ」の僕なりの解釈でした~!
たった一文なのに、これだけの意味がこもっていると思うと何だか素敵ですよね!
作者の星野桂さんがなぜ、主人公の名前にウォーカーってつけたのかがすごく伝わってくる一文だと思いますし、この人自身の生き方でもあるんだなぁ~って思っちゃいます!
原作第28巻の作者コメントで、18年共に歩いた愛猫のコロちゃんとの別れを乗り越え、そこで「立ち止まるな、歩き続けろ」この言葉を胸に私とアレンの旅はまだ続きますと仰っていました。
『Dグレ』は作者さんの体調不良などもあり、休載もありましたが、それでも歩みを止めることはなく、遅くとも一歩一歩、前進して描き続けているのが伝わってくる漫画です!
もっとたくさんの方に知ってほしいし、読んでほしい漫画になってます!
以上!ありがとうございました~!
まだまだ世間では、あまり明るいニュースが流れている状況ではありませんが、悪い方にばかり囚われないで歩き続けてほしいです!
アレン・ウォーカーと星野桂さんのように!!
『立ち止まるな、歩き続けろ!!』
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