こんにちわ!狛犬と申します!
今回は『呪術廻戦』に登場するセリフ「死んで勝つと死んでも勝つは違う」の意味を、『HelcK』と『ニーアオートマタ』から解答、という形でお話していこうと思います!
このセリフはヒットしている漫画やゲーム、アニメ作品には必ずと言っていいほど登場している言葉だと思っています。
ワンピースなら「できるかどうかじゃない、なりたいからなるんだ…」
銀魂なら「敵を斬るためではない、弱き己を斬るために…」
鬼滅の刃なら「心を燃やして、前を向け…」
ヒロアカなら「救けた人の心も救ってこそ、真のヒーロー…」
他にもまだまだあります!
表現や言い方は違いますが、本質は全て一緒だと思うんですよね~
先に結論を言っちゃうと、そこに望みや護りたいもの、願いがあるかないかで、先に繋がるか繋がらないかなんです!
そしてこれは、理想に少しでも近づくために、現実と戦い、抗い足掻く”人”の強さを表しています!
ではでは、前置きはこの辺で、さっそくどうぞ!!
※ネタバレ要素あり
ざっくりあらすじ
ご存知ない方もおられると思うので、『HelcK』と『ニーアオートマタ』のあらすじをざっくりとご紹介していきます。
『HelcK』
台地は荒れ果て、魔物が跋扈する魔界に、あらゆる種族が共存している”帝国”という国がありました。
帝国の目的はどこからともなく現れる、”新世界生物”と言われる怪物の排除と、その脅威から世界を守ることです。
そして、帝国は東・西・南・北の4つのエリアに分かれています。
その中でも更に区画を分け、各エリアに”魔王”を配置して、新世界生物に対抗しながら世界を守っていました。
そんな帝国を中心に広がる台地の端に、滅びと再生を繰り返しながら存在していたのが、人類になります。
倒しても倒しても現れる、ケタ外れに強い魔物に怯える日々・・・
そんな中、人類のなかに人々の希望となる”勇者”が現れます。
彼は、人の領域をはるかに超えた力で、見事、魔物の元凶である魔王を倒します。
魔王が倒され、人々が歓喜に浸る中、魔界では新たな魔王決めるため、”魔王決定戦”が開かれていました。
帝国四天王である『ヴァミリオ』という少女が見守る中、開催された決定戦に1人の”人間”が参戦してきます!
パワー、起用さ、女子力、この世の全ての能力を手に入れたとしか思えない勇者『ヘルク』
「人間滅ぼそう!!」
彼の放った一言が、ヴァミリオを超警戒モードへと駆り立てた…!!
「勇者はダメだろが!!!」
みたいな感じで、物語は始まります!
そしてヘルクとヴァミリオを中心に、人間と魔族、覚醒者と新世界生物、なぜヘルクが人間を滅ぼしたいのかが明らかになっていく展開となっております!
以上!続きまして、オートマタ↓
『ニーアオートマタ』
突如として攻めてきたエイリアンに、地球を奪われた人類。
月へと逃げ延びた人類は、アンドロイド達に地球奪還の任務を命じます。
それに対抗するように、エイリアン側は機械生命体という存在を生み出し、アンドロイド達と長きに渡る戦いを繰り広げていくことになります。
そんな世界で戦い続ける本作の主人公『2B』は、サポート型アンドロイド『9S』と共に、与えられた任務を遂行していきます。
終わりの見えない戦いに疑問を抱きつつ、それらを振り払うように戦う日々・・・
そんなある日、機械生命体のなかでも特殊個体である『アダムとイブ』、2Bが所属する『ヨルハ』を裏切ったとされる同じアンドロイドである『A2』と出会います。
アダムとイブの言葉、A2がヨルハを裏切った本当の理由、そして、今まで一度も見たことがない『人類』
「人類に栄光あれ」
「感情を持つことは禁止されている」
自分たちは何のために戦っているのか?
そして、その戦いの果てに待っているものとは一体!?
みたいな感じです!
ホントに簡単なあらすじでした~
「死んでも勝つ」の意味!HelcKより解答!
引用元:STORY | アニメ「Helck」公式サイトさんより
この記事の本題「死んでも勝つ!」の意味を、HelcKという漫画から解答していこうと思いますが、少しだけストーリーに触れないと説明が難しいので、ネタバレにはご注意ください!
勇者であるヘルクが人間を滅ぼしたい理由…
魔王決定戦の最中に、襲ってきた人間の罠にハマり、ヘルクと一緒に旅をすることになったヴァミリオ。
最初は警戒していたヴァミリオであったが、ヘルクの人柄もあって、徐々に心を開いていきます。
そんな旅の道中、ヘルクから自身の過酷な生い立ちや、人間の世界で起きた事件、帝国に来た本当の理由を打ち明けられます。
ヘルクが魔王になってまで人間を滅ぼしたい理由、それは「同じ人間であるオレが終わらせてやりたいんだ」というものです。
この世界には稀に、”覚醒者”と言われる存在が現れます。
覚醒者は”新世界の力”をその身に宿しており、常人とは違う大きな力を秘めています。
そしてヘルクには、最愛の弟であり、たった一人の家族である『クレス』がいました。
ヘルクとクレスは共に覚醒者であり、実際に魔王を倒したのはクレスの方になります。
ですが、本来魔王とは、新世界生物や魔物の脅威を取り除くのが役目であり、それを倒してしまったことにより、人類は余計に苦しむこととなります。
魔王を倒しても現れる怪物に恐怖した人々は、再びクレスに戦うことを強要します。
しかし、魔王との戦いで重症を負ってしまったクレスは目を覚ますことはありません。
そこで人類は”術”というものを使い、クレスから勇者の力を引き出して、全ての人間を勇者として覚醒させる計画を実行に移します。
ですが、余程のことでない限り自我を保てず、新世界生物のような怪物になってしまう人間がほとんどでした。
苦しんでいるかつての仲間を、友を、愛した人を、自らの手で殺さないといけない苦しみ、悲しみ、辛さ…
「計画を阻止することだって出来たはずだ、そのための力だってあったはずだ」
「なのに肝心なときに何も出来ず、仲間に守られ、生き延びた」
「そんな自分が出来ることはもう、苦しむ仲間を楽にしてあげることしか残っていない」
たとえ自身に待ち受ける未来が、”絶望”しかないのだとしても…
ベストアンサー「死ぬつもりで戦うな、生きる信念を持って戦え!」
ヘルクの話を全て聞き終えたヴァミリオ。
そんな彼を想い、ヴァミリオかけた言葉が、「死ぬつもりで戦うな、生きる信念を持って戦え!」です。
そしてさらにこう伝えます。
「お前は独りじゃないんだ、帝国のみんながいる、全てが終わったら帝国に来い」
ヘルクはこの言葉に救われ、人間達と真に戦う覚悟を決めます。
ですが、ヴァミリオの中の違和感、不安、迷いが晴れることはありませんでした。
そんなヘルクが人間達と戦う姿を見て思います。
「違う…」
「私があのときかけるべき”言葉”は、本当に伝えなければいけなかった”想い”はなんだ?」
「たとえ全てが終わって帝国に来たとしても、この先ヘルクは心の底から笑うことは出来ないだろう…」
戦いの果てに、希望がない。
自分の「本当の想い」を諦め、望みを絶ち、待ち受けるものが絶望しかない戦いに挑むということの辛さ…
その道を歩ませてしまうと、ヘルクは本当の意味で”人”でなくなってしまう。
「納得できるか!!!」
この想いに気付いたヴァミリオ、そのあと伝えた言葉に「死んでも勝つ」の意味がこもっているように思います!
「救おう、人間を」
「大切な仲間なんだろ?大切な友なんだろ?かけがえのない大切な人達なんだろ⁉」
「ならあきらめちゃ駄目だッ!」
どんなに絶望的な状況の中でも、きっと望みはあると信じて…
「諦めるなッ!希望を捨てるな!」
「抗うぞ、戦うぞ、救うぞ!人間を!!お前の大切な人達を!」
「大丈夫、お前は独りじゃない、今度は私がついている」
ヴァミリオが本当に伝えたかったこととは、与えられた仮初の希望ではなく、自分の本当の気持ち、希望をしっかりと持って、現実と戦えということです!
お前は幸せになっていいんだ…「もっと欲張れ!!」
ヴァミリオがヘルクに伝えた、死んでも勝つの意味とは「希望を持って、絶望を乗り越えてやれ!」という意味になります!
五条先生が恵に言っていた「もっと欲張れ」もまったく一緒なんです!
「何が欲しくて強くなりたい?」
「何を護りたくて強くなりたい?」
「強くなって何処に辿り着きたい?」
それらを明確にしろということです。
強くなりたいなら、未来の強くなった自分を想像し、それを強く望め、自分の希望をしっかりと持てということになります!
戦いに勝つために強くなりたいのに、死んで勝っていてはそこで終わりだからです。
これが冒頭でお話しした、先に繋がるかそうでないかの違いで、死んで勝つと死んでも勝つの違いになります。
そして、本気でやれとは「自分の理想を叶えるために、現実を生きて闘え」ということです!
本当の気持ちをもっと押し出せって言ってるんですよね。
それが”本気”の出した方だからです!
以上!「死んでも勝つ」の意味でした~!
この五条先生のセリフに、ピンポイントで解答しているかなと思ったのが『HelcK』に登場するヴァミリオという少女だったので、今回ご紹介させて頂きました!
読んだことがない人はぜひ、読んで欲しい作品となっております。
アニメ化もされており、今回紹介させて頂いた内容までは含まれておりますので、そちらでも楽しめます。
とても素晴らしい作品で、涙ぐんでしまう場面も多く、感動するので興味が湧いた方は読んでみてね~
続きまして「死んで勝つ」の果てのお話になります!
ちなみに「自分の理想を叶えるために現実と闘え」の意味を教えてくれているアニメの記事もあるので、良ければどうぞ↓
「死んで勝つ」の意味…!ニーアオートマタより解答!
ニーアオートマタには複数のエンディングが用意されており、「死んで勝つ」の意味を解答しているのは、Dエンディングのお話になります。
Dエンディング「僕はA2を・・・」
アンドロイドと機械生命体の長きに渡る戦い。
機械生命体のネットワークの中心となっていた、アダムとイヴを2B達が倒したことで、機械生命体が混乱状態となります。
このチャンスをものにすべく、ヨルハ部隊は大規模侵攻作戦を決行。
しかし、敵のEMP攻撃を受け、隊員たちはウイルスに感染してしまいます。
データのバックアップを保留していたおかげで、集団感染を逃れた2Bと9S。
司令部との連絡が取れなくなっている状況に気づき、一度バンカー(ヨルハの基地)へ帰還することに。
しかし、バンカーもすでに感染が広まっており、再び地上へ戻ってきます。
感染者からの追撃は続き、2Bは9Sを逃がすため身を挺して戦いますが、その際ウイルスに感染してしまいます。
体が悲鳴を上げるなか、ウイルスを広めないために、最後の力を振り絞り場所を移動する2B。
その移動先でA2に出会い、彼女に自身の記憶と9Sのことを託し、自身の破壊を頼みます。
その頃9Sは、2Bのブラックボックス反応を頼りに、彼女を捜索していました。
ですが、やっと見つけたと思った矢先に、A2が2Bを破壊する瞬間を目の当たりし、彼女への復讐を誓います。
A2への復讐「これは僕が決めたことだ…!」
大切な人も、仲間も、希望も失い、唯一自分を突き動かすものが”復讐”
『復讐』これだけは成し遂げる、2Bはもう帰っては来ないことを、自身の中に希望はもう無いと知りながら・・・
その先に希望がありません。
次に繋がることもありません。
9Sがやろうとしていることは「死んで勝つ」のほうなんですよね。
そして、その行き着く先には何も残らないんです。
「もう居て欲しい人はこの世に存在しない、護りたい人は存在しない、二人で夢見た世界は訪れない」
9Sに残されたのは、辛うじて生きる目的となってしまったのは「復讐」
最も欲したもの、欲張りたい部分が欠如した者が歩む道とは、修羅の道です。
復讐心に憑りつかれた9SはA2と戦い、2Bから9Sのことを託された彼女が何かを伝えようとしますが、結局その言葉が届くことありませんでした。
二人は相討ちとなり、共に死んでしまう結果となってしまうんですよね。
先ほど解説したヘルクも、ヴァミリオや魔族たちと出会わなければ、歩んでいた道かもしれません。
せめてもの救いは、僕たちプレイヤーに選択の余地があるということだけでしょうか?
『HelcK』とは真逆の説明ではありますが、これもまた「死んで勝つ」の結果、どうなるのかを見せてくれているゲームではないかと思います。
もし、9SがA2の言葉に耳を傾けることが出来ていれば、違った結末になったのかもしれませんね!
以上!「死んで勝つ」のその果てについてでした~!
このゲームに関しては、すごく考えさせられるストーリーになっています!
僕が考えさせられたことを記事にしたものもありますので、良ければどうぞ↓
まとめ
以上!
「死んで勝つと死んでも勝つは全然違うよ」意味でした~!
いかがでしたでしょうか⁉
今回は『HelcK』と『ニーアオートマタ』から、五条先生へのベストアンサーという形で、ご紹介させて頂きましたがww
どちらも素晴らしい作品となっておりますので、興味がある方はぜひ、読むか、プレイするかしてほしいです!
こういう意識とか、精神論的なもので大事なことが詰まった名言は、表現や伝え方、ジャンルが違うだけで、ヒットしている作品には大体同じようなセリフが存在しています!
もしかしたら、今回僕が紹介したヘルクやニーアより、的確なアンサーをしている作品があるかもしれないですし、今後出てくるかもしれませんね~
そういうを見つけるのも、僕の楽しみの一つです!
では!今回はこの辺で、ありがとうございました!またね!
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